Orfeo il canto e l'incanto オルペウスは歌い魅了させる
10月9日現在イタリアは、コロナウィルス の感染者が増えている状況だ。5月から8月にはイタリアの国内の感染者が1日100人から200人と減っていたにもかかわらず、今また4000人を超えている。10月7日イタリア政府は、屋外でもマスクの着用を義務つけることを決め、規制強化している。非常事態宣言も2021年1月31日までに延長された。 そんな状況の中、イタリア・日本を中心に総合的な文化芸術活動を展開しているGRIMM TWINS(Ayumi Makita , Barbara Lachi)の展覧会”Orfeo il canto e l’incanto” =オルペウスは歌い、魅了するの意=が、ペルージャ の考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale dell' Umbria)で開催されている。展覧会のテーマとなっているギリシャ神話に登場するオルペウス(オルフェウス)は、竪琴の名手で、ペルージャ には竪琴を持ったオルペウスと動物たちがモザイクで描かれた貴重な古代ローマ遺跡が、人文科学・数学・ペルージャ 大学(Facolta` di scenze Matematiche Fisiche e naturali dell'Universita' degli Studi di Perugia)の地下に残っている。(Mosaico di Orfeo con gli animali) この展覧会のオープニングの数日前には、同GRIMM TWINS(Indre Rakauskaiteも加わる)とグループが、このモザイクの上で、影絵や音楽のパフォーマンスを披露した。(ピアノ:Gioia Fruttini ソプラノ:Maria Ilelli musiche L’ORFEO: Claudio Monteverdi, ) イタリアはこの春、ロックダウンを強いられ、多くの感染者、死者を出した。「辛いことがあまりに多く起こる今こそ、歴史の中の残された美しさに私たちは学び、語られたストーリーを知り、そこに現代の創造を共存させることで、新たな空間が生まれ、出会いが生まれ、希望につなげることは大事なこと」だと訴える、アーチスト:バルバラ・ラーキ(Barbara Lachi)のオープニングの挨拶に心打たれた。日本の折り紙や切り紙、陶芸の高温での焼き技法を使って、”軽さ”の中にも、造形的な”現代美”が見られ、デザインに興味がある人や、日本に関心がある人も考古学博物館に足を運んで、貴重な文化財の重要さに新たに気付かされる展覧会となっている。 この展覧会は12月31日まで、ペルージャ の考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale dell'Umbria)で行われている。 感染者数の推移
by Art-Chigusa
| 2020-10-10 02:18
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