シルヴィオ・ベルルスコーニ元首相がお亡くなりになった。建築業、民放局のテレビ・新聞・出版の「メディア王」、政治家、ミランの会長、その後モンツァの会長・・・人の4倍、5倍の職業を持っていた。影響力の非常に大きな人物だった。イタリアの一つの時代が、彼と共に終わったと言える。ミランは多くのタイトルを獲得し、一番成功した会長で、日本人の本田圭佑さんが、まだベルルスコーニ会長がミランの会長だった時にミランに在籍した。私は2007年、アテネでミランがチャンピオンズリーグ優勝を果たした時に、アンチェロッティ監督だったが、現地で取材できたのは最高の思い出だ。インザギの2ゴールでリバプールを2−1で下し、7度目の優勝を果たした。アリゴ・サッキ監督と、オランダ人の選手たち(フランク・ライカールト、マルコ・ファンバステン、ルート・フリット)のミランは、多くのファンを魅了して、日本人がミラノにミランを追いかけて、移り住むほどの影響力があった。私が近くで初めてベルルスコーニ会長にお会いしたのは、元日本代表MF中田英寿が、パルマの選手だった時に、ホテルで昼食後にお昼寝の休憩をしていた。その階はすべて貸切で、全身黒のスーツを着た護衛がたくさん部屋の外で待っていた。直撃取材で、話しかけたが、すぐに車に乗り込んで行ってしまった。中田英寿さんもミランに移籍しそうだったが、もしパルマでなく、ミランに移籍していたらどうなっていただろう。その後、ミックスゾーンで何回か話しかけて、話したことがあった。駄洒落を交えたお話が面白い人であった。カーサ・ミランが建築された時に感じたが、どこにもないような最先端のテクノロジーを使用したミランの歴史を語る部屋や、ペリコプターの展示、斬新なデザイン、とにかく、ベルルスコーニ元会長は、時代を先取りしていたイノベーションの人であった。インタビューしたい人でもあったが、その機会がなくて残念だった。ご冥福をお祈りする。
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by Art-Chigusa
| 2023-06-13 23:41
| Sports