イタリアの風:Chigusa Kuraishi Blog

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Far East Film Festival 14°

先日ウディネの、アジアのフィルムフェスティバルに行ってきました。
Teatro Nuovo “Giovanni da Udine” が会場になっていた。
このFar East Film Festival は今回で14回目!!えー知らなかった。
14年も続いていたなんて!それにもっと驚いたのはすごい人だった。
しかもいろいろな国から特にヨーロッパの人が多かったが、アジアからも観にきていた。
アジアの国々、中国(6)、香港(10)、台湾(3)、
日本(10)、韓国(10)、タイ(1)、マレーシア(2)、インドネシア(2)、
フィリピン(2)、シンガポール(1)47作品(プラス5作品の短編)が来ていた。
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「テルマエ・ロマエ」はヤマザキマリによる、大ヒットした日本の漫画が原作で、
この漫画はビームコミックスより4巻刊行されている。古代ローマ時代の浴場と、
現代の日本の風呂をテーマとしたコメディ。マンガ大賞、14回手塚攻文化賞短編賞受賞
日本では4月28日から上映されているこの映画は、武内英樹監督による作品で、
今回のウディネのファーイース・映画祭で、インターネット投票1位「マイムービー賞」受賞。

私は一日しか時間がなくて観れなくて、廣木隆一の「軽蔑」The EGOISTSを観たが、
娯楽映画は好きではないが、この映画には、好印象を持った。
監督はピンク映画でデビューしているせいか、この主役のダンサー、
恋人、妻、役の女優の鈴木杏(24)が、ダンスを踊る目と肢体が色っぽく、
ベットシーンも魅せて美しかった。監督はアテネフランセの映画技術美学講座で映画を学んだ
背景が、単なる娯楽映画よりもレベルの高い美的なシーンに作品を高めている。
ヤクザっぽい刑事もの純愛物語で、熱かった。親に結婚を反対される2人の恋人を見守る喫茶店の
マダムもいい雰囲気を出している。
今回の映画祭に廣木隆一の作品が3本来ていた。
他の2本は題材が重要で、観たい映画だ。
1つは”The Future of children in Fukushima” 福島の津波を題材にしたフィルム、
監督は福島県出身であることも忘れてはならない。

もう一つは、2008年の秋葉原での殺人事件が題材になっているRIVER。
私はイタリア人の夫と15年くらい前に秋葉原に行った時の当地の賑やかさは、
3年前事件後息子と再度秋葉原に行って、あまりにも、景観が変わって驚いた。
寂しく活気を失っていた。

この監督は、94年米俳優ロバート・レッドフォード主催の新人育成世界登竜門
「サンダンス映画祭」において、奨学金を獲得して渡米していることなど、
アテネフランセの欧州の影響、ピンク映画の経験、アメリカの影響・・・・
豊富な世界を持っている監督だ。
2003年制作した「ヴァイブレータ」では多くの映画賞を受賞している。

最後に一番映画祭で話題になった「テルマエ・ロマエ」に戻りたい。
この漫画の作者、ヤマザキマリの経歴に興味を持った。
14歳でドイツとフランスを一人旅。17歳でイタリアの陶芸家に招かれて渡伊。
フィレンツェの美術学校で油絵を学びながら、貧困の11年間を過ごした。
漫画を描き始めたのも、生活費のためという。
なんと17歳の時に知り合ったこの陶芸家の孫と結婚している。
何という運命の出会い?ご自分のブログmoretsu.exblog.jpで明かしておられるが、

なぜこの漫画を描こうと思ったか?
―中東のシリアみたいな何千年の色々な文明の遺跡が残っている場所に暮らしていたことや、
イタリアにいたこと、夫も古代ローママニアであること、HBOのドラマ「ROME」も影響している(私もかなりはまって観ていましたが)が、なによりも、
今まで暮らしてきた、そられの国々の家に風呂がなかったことが最大の理由だー
とおしゃっています。―子供の頃から銭湯や温泉が大好きだった私にとって熱い湯に満たされた
公衆浴場どころか湯船に浸かれない日々を強いられるというのは、
過酷この上ないことなのでありました・・・ある日アイロンをかけていたら、
急に頭の中に湧き出た古代ローマ人が日本の風呂に出てしまうという
「テルマエ・ロマエ」のイメージ ―になった。

なんか共感してしまいます。イタリアから一時日本に帰国され、
テレビ局で「どさんこワイド」で旅行・温泉のレポーター、ラジオパーソナリティー
なども務めた経験があるそうです。イタリアでの「テルマエ・ロマエ」上映も期待しています。


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by Art-Chigusa | 2012-05-10 21:27

本当にTIZIANO?

Sono andata a vedere una mostra : TIZIANO e la nascita`del paesaggio
moderno
A Milano (Palazzo reale) 16 Feb 2012—20 Maggio 2012

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先日、ミラノのパラッツォ・レアーレで、“ティッツィーアノと近代風景の誕生”という展覧会に行ってきました。
ティッツィアーノと言えば「三世代の寓意」「懺悔するマグダラのマリア」
「聖愛と俗愛」「ウルビーノのヴィーナス」、指も使って描いたという「アクタイオンの死」など、代表作を観たいと思って行ったら、全く来ていなくて、がっかりでした。確かにテーマが風景と言っても・・・・
ここでもイタリアの経済危機の煽りを受けているのでしょうか?

修復も、したばかりの色は、あまり好きではないので、あまりにも鮮やかな色になっているとがっかりすることが多い。このティッツィーアもそうだった。違和感がある。それはバチカンの
ミケランジェロの最後の晩餐も、私は幸い90年代に修復前に見てよかったけれど、
数年前にみた感じとだいぶ違う。昔の色の方が感動した。
今ペルージャは、エトルスク門を洗浄するといって囲って工事が始まったけれど、私はあまり、いわいる綺麗に・・・というのは好きじゃない。真っ白のエトルスク門にならなきゃいいけど・・・必要なんだろうけれど、私の家にある古い絵画も、最近ひとつ修復したけれど、それは軽い洗浄だけで、決して手を加えないように、と話してやってもらった。ほかの絵はそのままの状態にしている。必ずしも綺麗が、美しいかと言えば、そうではない。
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by Art-Chigusa | 2012-05-04 17:17 | Mostra
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ペルージャ在住 アーティスト


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