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DISSOLVENZE INCROCIATE

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私も参加している、ウンブリア州サン・ジュスティーノ(ヴィラ・グラツィアーニ)で行われている6月18日に始まったグループ展”DISSOLVENZE INCROCIATE(クロスオーヴァー・フェードアウト)”が今日で幕を閉じようとしている。とても反応がよく、サイトのアクセスは、12000人を超えたという。美しい庭園を持つ、このヴィラ(館)は、1600年代、建築家アントニオ・カンタガッリーナによって設計され、建設された。
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 この展覧会は、アーティスト約40人が自作を2点、さらに“フェードアウト”(DISSOLVENZE INCROCIATE)をテーマとする他のアーティストとの共作を2点、1人につき合計4点の作品を制作する企画である。キューレーターは、ジュゼッペ・サレルノ、主催はSpazio 121 。 
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他者とのコラボレーションは、明らかに自らのアーティストとしてのアイデンティティの一部を捨て去ることにもつながる。しかし同時に個性を生かさなければならない。現在、他者とのコラボレーションは、極めて困難な営為である。この展覧会のテーマ“フェードアウト”は、私にとって、複雑かつ苦渋に満ちた探求である。アイデンティティは揺らぎ、ダイアローグにポストを譲る。まず人間同士のダイアローグがあって、次に異文化間のそれが続かねばならない。コラボレーションという行為をテーマとするこの企画を通じて私は、自己の芸術制作におけるアイデンティティを手放しつつ、同時にそれを追求する行為が、いかに勇気あるものであることかを提示したい。現在の世界では、つねにコミュニケーションが困難で、かつ無理解とエゴイズムがはびこっている。他者に与え与えられること。そして自己の「フェードアウト」が、いかに危険を恐れぬ行為であるかを示したい。まさしく自己がフェードアウトしながら、他者の生成に、与え与えられることが必要だ。破壊、冒瀆、寛容、慰撫が、絶え間なく出現と消失を繰り返す。寄せては返す波のように、光と影を伴って。それは創造と芸術の波動なのである。この後、9月2日には、ファブリアーノ(マルケ州アンコーナ)で、その後テルニ(ウンブリア州)でもこの展覧会は巡回する。
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by Art-Chigusa | 2017-07-31 00:02 | My exhibitions | Comments(0)
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ペルージャ在住 アーティスト


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