イタリアの風:Chigusa Kuraishi Blog

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ポピュリズム政党:ローマ市長ヴィルジニア・ラッジ

6月に行われた地方選挙によって、イタリアのローマの市長に、改革を促す「五つ星運動」から出馬した、
ヴィルジニア・ラッジが選ばれた。ローマ史上初の女性市長の誕生は日本でも大きく報道された。
この38歳の女性弁護士は、清潔感のある聡明な雰囲気の政治家だ。
過去には、ローマの前市長が、マフィアとの癒着が明るみにされて、公費流用疑惑で辞任、ラッジに改革の
期待がかかっている。

ところが、今3か月も経たたないうちに問題が出て来た。9月1日、ローマ市の経済評議員、執務委員長、水道、運搬、ごみ処理関係の代表議員(ラッジの助役)5人が、次々と辞任。ラッジがこのまま市長として続けて行けるかどうかが、注目されている。2日、ラッジは涙ながらも「続けて行きましょう」とコメント。「五つ星運動」の代議員副委員長ルイジ・ディ・マイオは、「まだ始まったばかり。「五つ星運動」の市長であることは、易しいことではない。この挑戦を受けて立つ」と宣言した。現在問題になっているのは、ごみ処理の問題で、ラッジの執行部の環境・評議員パオラ・ムラーロは、不正疑惑で捜査中であったことを、ラッジは知っていて、公にしなかったことも、問題視された。ラッジは、執務長と、「五つ星運動」の幹部には、話をしていたそうだ。

7日には五つ星運動の党首でコメディアンのベッペ・グリッロが、ローマの街頭に立ち、「パーフェクトではない。我々にもミスはある」と過ちを謝った。、ラッジは「私の背後には大きな協力者たちがいる。このまま前進する」と新たに、「五つ星運動」の団結とローマの改革の使命を果たすことを誓った。そして、ローマ市は2024年の五輪の候補地になっているが、ローマで実現できるかどうか、ローマ市の政治改革が可能か、今後が注目されている。

ごみ処理の問題はナポリやローマだけではなかった。ペルージャも2015年、ごみ処理の企業の14人が検察庁から尋問され、8人の不正が明るみに出て、一部の地域に環境汚染の深刻な問題を残した。
美しい緑の溢れるウンブリアはもとより、イタリアの私たちの食卓に上る、野菜や果物が、自然な汚染のない土からとれたものでなければならない。

「五つ星運動」政党は、批判運動から発展して、今や大きな影響力を持つ勢力政党に発展してきている。
シンボルである5星は、社会が守り抜くべき概念(発展・水資源・交通環境主義・インターネット社会)を指している。

ヴィルジニア・ラッジとともに、トリノでもキアラ・アペンディーノが同じ「五つ星運動」からトリノ市長に就任したが、批判することは簡単だが、経験のない若い政治家が、
実際に成果を上げることができるかどうかが疑問視されている。他政党の批判が多く、“リフォルマ”:“改革案”も、説得力に欠ける。しかし政治経験豊富で元トリノの市長ピエロ・フランコ・ロドリフォ・ファッシーノは、「批判するならば、まずここへ来てやってみてから言えばいい」と言っていた張本人が、実際に自分の座をとられることになったことは象徴的である。“誠実”を唱える「五つ星運動」どこまで、行けるのか?
イタリアには、政治改革を望む人が増えていることは明らかである。
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by Art-Chigusa | 2016-09-08 04:41 | Altri | Comments(0)
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ペルージャ在住 アーティスト


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