イタリアの風:Chigusa Kuraishi Blog

art08.exblog.jp ブログトップ

RUBENS 3Dic2015-10Gen.2016

毎年このクリスマス時期になると、ミラノのスカラ座の近くのPalazzo Marinoで、いい企画の展覧会が観られます。
今年も12月3日から1月10日に Sala Alessi( Palazzo Marino)
で、ルーベンスによる”L’adorazione dei Pastori “ (新約聖書、ルカの福音書2章の場面)の展覧会が開催されています。 マルケ州のフェルモ市の美術館(Pinacoteca della citta’di Fermo)から、期間中貸しだされています。フェルモにルーベンスの絵があったとは知りませんでした。
f0178334_571879.jpg


Peter Paul Rubens(1577-1640)
が1608年イタリア滞在最後の年に描いた作品で、ルーベンスは1600年から1608年イタリアに滞在していました。この絵は3か月で描き上げたそうです。
ルーベンスはバロックのフランドルの画家ですが、外交官でもあり、7カ国語話せて、人文主義学者でもありました。人文主義者とはギリシャ・ローマの古典文芸や、聖書原典の研究を元に、神や人間の本質を考察した知識人(Umanista: Humaniste)。(教会の権威や神中心の世界観から解放し人間性の再興を目指した精神運動)美術品収集家としても知られていました。
イタリア滞在中には、ティッツィアーノ、ヴェロネーゼ、ティントレットなどベネツィアの画家たちの影響を受け、模写していました。フィレンツェやローマでは、ミケランジェロ、ラファエロ、
レオナルド・ダ・ヴィンチ、カラバッジョなどからも影響を受けました。
この絵も特に天使の構図がカラバッジョに少し似ています。ちょっと天使が重いけれど、
当時は斬新だったことが想像できます。
マドリッドではベラスケスとの親交も深かったようです。

f0178334_574166.jpg



模写と言えば、Castello Sforzescoでは今、d’apre’s Michelangelo という企画展覧会が
行われています。Michelangeloによる素描 Cleopatra (Firenze Casa Buonarroti)が
フィレンツェから来ています。1988年、この素描の裏にも、もう一つの素描が
描かれていたことが、わかっています。
ミケランジェロが描いたクレオパトラは、通常のイメージのクレオパトラとは全然違います。
何て魅力的な顔、髪型なんでしょう。日本では裏に描かれた素描もみえる展示をしました
(2013年国立西洋美術館で9月6日から11月17日まで行われた)
今回は残念ながら裏は見えません。
ミケランジェロに影響を受けた、他の芸術家たちの作品がたくさんありました。
ミケランジェロのCleopatra1点 だけでも、観ることができて、幸せ。
f0178334_582853.png

[PR]
by Art-Chigusa | 2015-12-17 05:36 | Mostra | Comments(0)
line

ペルージャ在住 アーティスト


by C.K
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30