Morpho Blue
ペルージャのアルテミシアで1か月前に行われた展覧会の後、注文を受けて、絵を描きました。
馬と月の絵「神馬」を展示していたら、馬ではなく、「バラの花を」と言われ、
あまり強い意欲が湧かなかったのですが、「ヒメカイウを入れたいのですが」と聞くと
「それでもいいけど、パステル調の花を入れて欲しい、なぜなら7年前に逝った、妻が好きだったから
、花と蝶を描いて欲しい」と言われて、
私はとても驚き、胸がキュンとなってしまいました。俄然に筆に力が入って、懸命に描きました。
イタリアには、聖母マリアやキリストの絵がたくさんあって、私もいつか、夏目漱石が何の小説だったかは、
忘れましたが、ー人がおがみたくなるような絵を一生に一度は描きたいーと言っていたけど、拝むほどではなくてもいいけど
、スピリチュアルな絵を描きたいけれど、現代を生きる私たちは、どんな風に深い精神性を絵に吹き込むことができるか・・・
そんなことをいつも考えていたので、こんな風に、偶然に私の描いた絵をみて、この方が、奥様を想い出して下さる・・・
なんて凄いことかしら・・・と思いました。同時に不安もありました。気に入って頂けるかしら・・・
絵を渡した次の日に電話が来て、
「日の光が差し込む、一番よく見えるところに飾ったよ、とても気に入ったよ」とても嬉しくて、
by Art-Chigusa
| 2016-12-03 08:00
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